「あははは……私ってばこれじゃまるでストーカーだよ……」
屋上で一人本を読んでいる姿を見たら……思わず写メを撮ってしまった……。
「バレたら嫌われるかな……さすがに」
「でも……」
「なんであんなに知的でかっこいいんだろう……あははは」
なんだか知らないけど思わず私は、あの人の写メが入った携帯を抱きしめながら布団の中でごろごろしてしまった。
「まぁ、こんなストーカーみたいなのはいけない事だけど……明日は日曜だし……いいよね」
まったく意味不明。
それは分かっている。
でもさ……明日は学校が無いからあの人を見ることが出来ない。もちろんお話だって出来ない。
あの人から借りた本はここにあるけどね。
「はっ?」
そうだ……これって……あの人の本なんだよね……。
って事はあの人が触ったものなんだ……。
「た、大変だっっ」
「お風呂入っても……手だけは洗えないかも……」
なんて事自体が……どれだけストーカーなんだか……。
「あはははは。もちろん冗談。冗談だよ。だいたいこの前知り合ったばかりの人なんて、そんな簡単に好きになったりしないよ」
「うん、ただなんとなく気になるだけだよ」
「そんな私が簡単にリア充みたいな事になるわけないしね」
……。
そうだよ……。
今までだって、そんな気持ちになってろくな事なんてなかったんだからさ……。
なんかこうやって一人で部屋の中で勝手に盛り上がって楽しんでるぐらいがいいんだ……。
こうやってギャグにして……一人で楽しむ……それがいいよね……。
※サンプルシナリオは製品より一部抜粋編集してあります。ご了承下さい。 |